働く女性が、言われて一番傷つき、悔しいセリフは「だから女は……」ではないだろうか。
今の時代こんなことを面と向かって言う上司はごくごく少数派だろう。
しかし、あなたの仕事ぶりや職場での態度があまりに女々しく、消極的なものだったら、その上司は内心「これだから女は……」とつぶやいているかもしれない。
そして、それはまちがいなくあなたにも伝わるのである。
しかし、だからといって男性と張り合うように仕事をする必要はない。
女性が職場で一人前として認められて、周囲から信頼されて仕事をするために、こんなことを意識してみてはいかがだろうか。
◆女性が「未経験なことへのチャレンジ」に抵抗感をおぼえやすい理由◆
『「だから女は」と言わせない最強の仕事術』(朝倉千恵子著、こう書房刊)によると、
一般的に女性は男性よりも、自分の実力を過小評価しやすいようだ。
これは「インポスター症候群」と呼ばれるもので、なかなか自信を持てなかったり、結果を出しても自分の実力ではないような気がしてしまう傾向が強い。
だからこそ、上司が期待して責任ある仕事を任せようとしても、自信が持てないばかりに断ってしまい上司をやきもきさせる、といったケースになりやすい。
これは、まさしく「だから女は…」となる事案である。
これに対して、男性は6割程度の自信でも「任せてください」と、やや自分の実力を過大評価する傾向があるようだ。
このことを知っておけば、自信満々な男性を見ても気圧されることはないはずだし、自信がなくても実力で劣るわけではないことにも気づくはずだ。
本書の著者の朝倉さんは、女性が自信を高めるための方法として、普段から何か頼みごとをされたら、とにかく「YES」と答える習慣を身につけることをすすめている。
自信をつけるための第一歩は、自信があるフリをすることから、というわけだ。