熱中症は男性より女性の方がなりやすいそうですが、その訳はなぜなのでしょう。
そして、体のある臓器をケアすることで熱中症の予防になるのだとか。
では、それぞれの理由について解説しましょう。
■熱中症が女性に多いわけは?
実は、熱中症は筋肉と深い関係にあるようで、
女性は男性よりも筋肉が少ないため熱中症になりやすいそうです。
ではなぜ筋肉?
それはですね、水分は筋肉に集まるため、
筋肉の量が少なければ体内の水分量も少なくなるということになるから。
男性より筋肉量が少ない女性の方が
脱水症状に陥りやすいと言うことになります。
ロコモ対策に筋肉は必要だとは知ってましたが
熱中症にも筋肉が関係していたとは知りませんでした。
驚きですね^^;
■自律神経と腸の相互作用
自律神経は人間の体温を常に35~36度に保てるように
調節を行っているのですが、
更年期以降は女性ホルモン量の変化によって
自律神経が乱れやすくなります。
そのため、体温調節がうまく働かなくなってしまうんだそう。
自律神経というのはとても複雑で、自律神経が乱れると、体温調節だけでなく
体のあちこちに不具合が生じ、なかでも、問題なのが“腸”。
腸の働きが悪くなるんですね。
腸の働きが悪くなると、水分や塩分を十分に吸収できなくなり
熱中症のリスクが高まります。
また、腸にはバリア機能があり、様々な細菌や毒素から体を守ってくれていますが
腸内環境が乱れるとこのバリア機能が低下し、熱中症が悪化しやすくなるんだそうです。
自律神経と腸内環境は相互に関連しているため、
腸の調子が悪いと自律神経も乱れてしまうことに。
普段から便秘気味の人や下痢気味の人は特に注意しなければいけません。
■熱中症予防は腸活から
熱中症の予防には、まず暑さ対策と水分補給が必要だということは絶対条件。
炎天下にはなるべく出ていかないようにして
屋内にいても暑い日には我慢せずエアコンや扇風機を使いましょう。
そして、屋外で体を動かしている時だけでなく
屋内で家事やデスクワークをしている時も、
水分をこまめにとるようにすることが大事です。
更に、重要なのが“腸内環境を整える”ということ!
腸の働きは女性ホルモンの影響を受けやすく、
なおかつ加齢とともに衰えていきます。
なので、更年期以降の女性は、常日頃から腸内環境を整えておくことが
熱中症予防のカギといえます。
熱中症の初期のサインとしては、
・口が乾いてねばつく、
・唾液が出ない、
・手足がむくむ、
・手足の筋肉がつる、
・頭痛や吐き気がする、
・頭がボーとする
などがあります。
熱中症を悪化させないためにも、熱中症の初期サインに気が付いたら
・涼しい場所に移動する、
・わきの下や首元を冷やし、体温を下げる、
・水分をとる
などして、すぐに対処することが重要だといえるでしょう。
まとめ
筋肉が少ない女性の方が男性より熱中症になりやすいということです。
また、自律神経が不安定になる更年期以降の女性は特に注意が必要!
自律神経と腸は密接な関係があり、熱中症のリスクを減らすためにも腸内環境を整えることが重要だといえますね。