ダイハツ工業は2009年8月17日、新型軽乗用車「ミラ ココア」を発売した。
「ミラ・ココア・プラスG」
■スズキ・ラパンに勝負を挑む
「ミラ ココア」は「ミラ」をベースとする派生モデル。女性をターゲットとする、いわゆる“テイスト系”と呼ばれるクルマで、この市場で圧倒的シェアを誇る「スズキ・ラパン」の対抗車としてデビューした。従来その役割を担っていた「ムーヴ・ラテ」「ミラ・ジーノ」などの後継車でもある。
車名は「ココアを飲んだときの“ホッ”とする雰囲気、ココロ・気持ちが落ち着くクルマを表現」(プレスリリース)したという。
水平基調のデザインの角に丸みをつけたエクステリアデザインは、親しみやすさとあたたかみを表現。ヘッドライトやエンブレムなどもすべて丸くしつらえてある。ボンネットの見切りの良さに加え、リアクオーターガラスを設置することで後方視界を拡大、女性が運転がしやすいよう工夫がされた。
インテリアも外観同様、インパネやドアトリムなどに水平基調+ラウンドスクエアのデザインが反復される。
上級グレードとなる「ココア プラス」は、インテリアに専用のスエード調シート表皮が採用されるほか、ルーフレール、フォグランプ、バンパーモールなどでエクステリアが飾られる。荷室にはインテリアにあわせた、布製のトノカバーも備わる。
バックモニター内蔵ルームミラーが国内初採用(ココア プラスG)されるのもニュースである。
■アクセサリーも豊富
ボディサイズはベースの「ミラ」と同サイズで、全長×全幅×全高=3395×1475×1530mm、ホイールベースは2490mm。立体駐車場に収まるサイズ(ルーフレール付き車は1560mm)を売りとする。
エンジンは1種のみ。0.66リッターの直3DOHCユニットは、最高出力58ps/7200rpm、最大トルク6.6kgm/4000rpmを発生。CVTもしくは4段ATと組み合わされ、FFおよび4WDをラインナップする。
足まわりなどもベースとなる「ミラ」と同様、前マクファーソンストラット/後トーションビーム(4WDは3リンク)を採用。車重増にともなう、若干のチューニングが施されるのみとなる。
スタイルが売りのクルマらしく、アクセサリー類も豊富に揃えられた。内外装をトータルコーディネートする4つのテーマ別ラインが用意されるほか、シート素材とおそろいのクッションや、革製のキーケースなど小物類も充実している。
「ミラ ココア」の価格は、105.0万円から143.2万円に設定される。