|標準体重と理想体重の違い

40代にさしかかると、代謝機能の変化や忙しさによる運動不足などによって、若い頃よりも太りやすくなります。できることなら理想体重をキープしたいと思うものですが、一般的に健康的とされる標準体重と理想体重は少し違っています。

一般的に、痩せ型か肥満かという指針はBMI(Body Mass Index)という値で示すことができます。このBMIを計算するには、体重(kg)÷(身長(m)の2乗)という式で求めます。この計算で算出されたBMI値によって、標準的かどうかがわかるのです。ちなみに、BMI値による肥満度の基準は、以下のようになっています。

・痩せ型…18.5未満
・普通…18.5～24
・肥満(1度)…25～29
・肥満(2度)…30～34
・肥満(3度)…35～39
・肥満(4度)…40以上

この基準を踏まえて、もっとも健康的なBMIの標準値は22といわれています。さらに、健康を保ちつつ痩せすぎでないのがBMI20、モデルのようなスタイルを目指すならBMI19いわれています。つまり、多くの女性が理想とするスレンダーな体型(BMI値20や19)よりも、少しぽっちゃりしている体型(BMI値22)の方がより健康的であると言えます。

|年齢によって違う理想のBMI値

前述で紹介したBMI値は、全年齢に適用される基準値です。しかし年齢ごとの理想BMI値を細かく見ていくと、その数値は少しずつ違っています。では、女性における年齢別のBMI理想値を見てみましょう。

・20代…19.0
・30代…19.6
・40代…20.1
・50代…20.9
・60代…21.5
・70代以上…22.0

この数値を見てわかるように、年齢によって理想のBMI値は少しずつ上がっています。おおむね低い数値になっているものの、たとえば40代女性の理想BMI値を見てみると、一般的な理想BMIとされる19を上回る数値となっています。40代以降の体の変化は自然と起こってくるものですから、無理をして若い頃と同じ体型をキープする必要はないでしょう。

|体脂肪率も年齢ごとに標準値が違う

では次に、体脂肪率について見ていきましょう。一般的に体脂肪率の標準は21～35％くらいとされています。しかし体脂肪率も年齢によって標準値が異なるのです。その違いは以下のようになっています。

・18～39歳…標準(-)21～27％　標準(+)28～34％
・40～59歳…標準(-)22～28％　標準(+)29～35％
・60歳以上…標準(-)23～29％　標準(+)30～36％

この数値を見ると、40代の体脂肪率の標準は22～35％となり、20代の頃よりもやや高い数値となります。これもBMI値と同様に、年を重ねるごとに起こる体の変化に対応したものといえるでしょう。また、体脂肪率30％以上のちょいぽちゃ体型も、標準の範囲内に入っていることになります。

40代になるとダイエットをしてもなかなか体重が減らない・・という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。しかし、今回紹介した標準BMI値や標準体脂肪率を見ると、より健康的なのは少しぽっちゃりした体型であることもわかります。

あまり無理をして若い頃と同じ体型に戻そうと思わないで、今の年齢に適した体型をキープするようにしましょう。