女性喫煙者は6万人も増えている ちょっと意外な日本のたばこ事情

7月28日、JT(日本たばこ産業)が毎年行っている「全国たばこ喫煙者率調査」の結果が公表されました。 最近、たばこ増税に関するニュースを聞いたり、また実感として町で喫煙所が減ったと感じたりしている人もいるかと思いますが、実際に政府は健康被害を抑えるため、そして2020年の東京オリンピック開催に向けて「受動喫煙」や「喫

7月28日、JT(日本たばこ産業)が毎年行っている「全国たばこ喫煙者率調査」の結果が公表されました。

最近、たばこ増税に関するニュースを聞いたり、また実感として町で喫煙所が減ったと感じたりしている人もいるかと思いますが、実際に政府は健康被害を抑えるため、そして2020年の東京オリンピック開催に向けて「受動喫煙」や「喫煙率」に関する目標を現在掲げています。「受動喫煙」でいえば目標は「受動喫煙ゼロ」。そして成人の喫煙率目標は12%とされています。

では、今の時点でたばこを吸う人はどのくらいいるのでしょうか?


年間で6万人も増えている?


前述の調査によれば成人男女の喫煙率は19.3%と過去最低の数字をマークしました。詳細を見ると、男性の喫煙率は29.7%で女性は9.7%と、やはり女性よりも男性の喫煙率がはるかに上回ります。

しかしながら、男性の喫煙率がマイナス1.3ポイント前年より低下しているのに対して、女性は0.1ポイント増。推計すると男性が前年より64万人減であるのに対して、女性は6万人も喫煙人口が増えている計算になります。

実は、JTによる調査をまとめた厚生労働省の「最新たばこ情報」を見ると昭和40年に6.6%だった女性の喫煙率は平成14(2002)年には24.3%と約4倍に増加。しかし、これをピークにその後は減少傾向に転じています。

とはいえ、男性の平均喫煙率が昭和40年に82.3%だったのが、平成26(2014)年度には30.3%へと大幅に減少しているのに対し、女性は15.7%から9.8%と減少率はかなり抑えられています。つまり約50年の間に男性の喫煙率が大幅に低下しているのに対して、女性の喫煙率はほぼ横ばいなのです。


1 日の本数は男女でそれほど差がない?


2016年のJTによる調査で分かった女性の喫煙人口は528万人。今回はそんな女性の「喫煙事情」をデータから掘り下げてみたいと思います。

まずは、JTの最新の調査結果からわかる喫煙状況を男女ともに見てみます。まずもっとも喫煙人口の多い年齢層。女性の場合、これは40代で14.8%。男性も同様に40代がもっとも多く、38.2%となっています。

次に1日に吸うたばこの本数を見てみましょう。たばこを「毎日吸う」と答えた女性の1日に吸うたばこの平均は14.7本。男性は18.6本となっています。しかし、20代の男女では吸う本数は男性14.3本、女性12.1本とあまり開きがありません。男性の方が1箱、2箱と平気で吸っている印象もありますが、実際にはあまり男女で差はないようです。


吸う理由は「興味」と「ストレス」


では、女性がたばこを吸い始めるきっかけはどこにあるのでしょうか?

2011年に女性喫煙者を対象にして行われた「女性スモーカーの実態調査」(ネットエイジアリサーチ)によると、たばこを吸い始めたきっかけでもっとも多いのは「興味本位、好奇心として」で全体の60.2%。しかしながら20代女性だけで見ると、もっとも多かった回答は「ストレス解消として」の60.8%。

実は、別の調査によれば「たばこを吸い始めた年齢」でもっとも多いのは「20~29歳」で57.1%。環境の変化の多い20代だからこそ、ストレスを感じ「たばこを吸ってみよう」と考える人が多いのかもしれません。

また、この「ストレス」とたばこの関係は他の質問項目の回答にも表れています。同じ調査によれば「どのような時にたばこを吸いたくなるか」という質問に対する答えで一番多いのが、「食事の後」で78.7%。次に「イライラやストレスを感じた時」の76.5%、「仕事や家事がひと段落した時」の66%が続きます。


2人に1人が「禁煙したい」


では女性は自身の「喫煙」について、ポジティブに捉えているのでしょうか?

厚生労働省による平成26年度の「国民健康・栄養調査」によれば喫煙女性のうち、「たばこをやめたいと思う者の割合」は38.2%。男性よりも10ポイント以上高い割合となっています。年齢別では30~39歳の女性がもっとも「禁煙したい」と考えていて、その割合は50.7%。2人にひとりが「やめたい」と思っているのです。

最後に日本と世界の喫煙状況を比較してみましょう。2012年時点での世界の女性の喫煙率ランキングで日本は55位。現在ではさらに喫煙率は下がっているので、順位はもう少し下になっているでしょう。日本が目標としていた先進国、アメリカやイギリスの女性の喫煙率は、アメリカが2014年時点で14.8%。イギリスでは2016年の統計によれば17%ということです。


やめるきっかけは「健康に異常が見つかった」


政府の目標通り、現在の日本の喫煙率は他の先進国よりも低くなってきています。さらに、冒頭に書いたように、東京オリンピックという国際的なイベントを控え、神奈川県では昨年「受動喫煙防止条例」が制定されました。日本は確実に「たばこを吸わない国」へと変わりつつあるのです。

喫煙者にとっては、大切はリフレッシュ空間を奪われたり、肩身の狭い思いをしなければならなかったりつらいことも多いでしょうが、こうした動きによっていつかはぶつかる「健康」の問題に向き合う機会が増えることも事実。

前述した2011年の女性スモーカーの調査で「たばこをやめるとしたらどんなきっかけか」と尋ねたところ、「健康状態に異常が見つかった時」の回答が72.7%ともっとも多い結果でした。ほどよいリフレッシュと健康。この禁煙ブームを機にそのバランスを見つめ直してみてはどうでしょうか。

 

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